人体の構造と機能 第56回(泌尿器系の構造と機能) [人体の構造と機能]
C)腎臓の皮質と髄質
・腎臓は皮質と髄質に分けられ、皮質には腎小体があり、髄質には尿細管、集合管、直細動脈(ちょくさいどうみゃく)、直細静脈が通っています。
D)腎臓の機能的単位
・腎臓の機能的な単位を、ネフロン(腎単位)と呼びます。ネフロンとは腎小体と尿細管で構成されるものです。
[設問] ネフロンの構成要素を下記より二つ選べ。
イ 腎小体 ロ 集合管 ハ 尿細管 ニ 腎盂 ホ 腎胚
正解 (イ、ハ)
E)腎小体
・腎小体は、毛細管網である糸球体(しきゅうたい)とそれを包むボーマン嚢(のう)から成り立っています。
F)糸球体
・糸球体の毛細血管網の血管壁は糸球体濾過膜(しきゅうたいろかまく)と呼ばれ、毛細血管の内皮細胞、基底膜、足細胞(そくさいぼう)からなるものです。
・糸球体には輸入細動脈が流入していて、輸出細動脈が流出しています。
G)尿細管
・腎小体につながるのが、近位尿細管で、続いてU字形のヘンレ係蹄(けいてい)、遠位尿細管、集合管、乳頭管となり、乳頭を経て、腎杯(じんぱい)、腎盂(じんう)へとつながっていきます。
コメント 0