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人体の構造と機能 第59回(泌尿器系の構造と機能) [人体の構造と機能]

D)ホルモンと尿生成

・バゾプレッシンは視床下部の視索上核(しさくじょうかく)、室傍核(しつぼうかく)で産生され、そこから伸びる神経線維末端のある下垂体後葉で分泌される抗利尿ホルモンです。バゾプレッシンは、集合管にある受容体に結合して、集合管の細胞膜の水と尿素などの透過性を促進し(再吸収の促進)、尿量を抑える役割を果たしています。

・腎臓から出るホルモンであるレニンは、アンギオテンシンを介して副腎ホルモンのアルドステロン分泌増加を促し、近位尿細管での水とNa+の再吸収を高め、逆に遠位尿細管でのK+H+の分泌を高めます。

[設問] 抗利尿ホルモンであるバゾプレッシンは水と尿素の再吸収を促進して尿量を抑えるが、次のどこに作用するのか? 一つ選べ。

イ 集合管   ロ 近位尿細管   ハ ヘンレの係蹄   ニ 遠位尿細管 

                                              正解 (

E)腎臓からのホルモン分泌

・腎臓は、レニン、エリスロポイエチン、プロスタグランジンなどのホルモンを分泌します。

・レニンは、糸球体傍細胞から分泌されています。輸入細動脈の血圧が低下するとレニンの分泌は増加して、輸入細動脈の血圧が上昇すると、レニンの分泌は低下します。

レニン.png

・エリスロポイエチンは、骨髄球系幹細胞から赤芽球系幹細胞を分化させて赤血球をつくります。

・プロスタグランディンは、輸入細動脈を拡張させて糸球体濾過率を上昇させます。そのほか、レニン分泌を促進して血圧を上げ、Na+と水の再吸収を抑制し、抗利尿ホルモンの作用と拮抗する作用を持っています。

[設問] 腎臓で分泌されるホルモンの組み合わせで、正しいものを一つ選べ。

イ  エリスロポイエチン ・ アルドステロン ・ レニン

ロ  テストステロン ・ アルドステロン ・ エストロゲン

ハ  アルドステロン ・ サイロキシン ・ レニン

ニ  レニン ・ エリスロポイエチン ・ プロスタグランディン

                       正解 (


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