過去問を考えてみよう(215) [過去問解析]
215 次の文を読み[問題214]、[問題215]、[問題216]の問いに答えよ。 Aさん(54歳、女性)は、10年前に2型糖尿病と診断され、外来受診を続けていた。今回血糖コントロールが不良となり、精密検査とインスリン治療を検討するために入院した。 身長154cm、体重45kg、HbA1c9.0%、早朝空腹時血糖値178mg/dl、食事摂取の指示エネルギー量は1,400kcal/日である。 (2013年午後出題)
[問題215] 入院5日。 超速効型インスリンの自己注射が開始された。 開始7日、Aさんがインスリン注射を忘れて、昼食を食べ始めていたところを看護師が発見した。 看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1. 食事を中断して血糖値を測定する。
2. 食事を中断してインスリン注射をする。
3. インスリン注射の必要性を再度詳しく説明する。
4. 今後は看護師が食前に注射をするよう声をかけると説明する。
正解 (2)
[解説] 超速効型インスリンは食事の直前にするのが原則ですから、すでに食べ始めておられるのであれば、一旦食事を中断してインスリン注射を行うべきだと思います。 よって 正解は2ですね。
[補足1] インスリン注射の主流は、現在、万年筆型となっています。 注射する部位は腹部ですが、大腿部や腕に打つこともできます。 超速効型の作用発現時間はだいたい10~20分、作用持続は3~5時間ほどです。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 超速効型インスリンの作用発現時間に最も近いのはどれか。
イ 1分
ロ 15分
ハ 30分
ニ 50分
正解 (ロ)
コメント 0