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過去問を考えてみよう(230) [過去問解析]

230 次の文を読み[問題229]、[問題230]、[問題231]の問いに答えよ。 Aさん(85歳、男性)は、5年前に発症した右脳梗塞のため、左半身麻痺がある。 現在、療養病床に入院中である。右膝関節の軽度拘縮のため、ベッド上で過ごすことが多く、自力で体位交換することができない。全身の発汗が多く、便失禁と尿失禁とがあり、1日5回以上のオムツ交換を行っている。仙骨部に褥瘡を認め、創底の直径は5cm、創面は黄色、皮下脂肪組織までの欠損がある。毎日1回の褥瘡処置を行っている。現在のAさんは身長162cm、体重48kgである。 (2013年午後出題)

[問題230] 2週後、Aさんの褥瘡は創面に肉芽組織と軟らかい壊死組織があり、周囲に新しい直径5mmの水疱ができていた。 このときのケア方法として適切なのはどれか。

 1. 水疱はつぶす。

 2. 壊死組織は取り除かない。

 3. 微温湯で創面を洗浄する。

 4. 洗浄後は創面を乾燥させる。

                      正解 (3)

[解説] 水疱は破らず、壊死組織は取り除き、微温湯で創面を洗って清浄化を図るのがよいかと、創面を乾燥させるのは創の保護に対しては逆効果。 で、正解は3となります。

[補足1] 褥瘡は、湿潤環境では乾燥環境に比べると治癒の速さが極端に早くなると言われています。 ですから乾燥させないことは褥瘡治療においては重要なことになります。 洗浄も大切ですが、この場合微温湯が最もよいとされています。

次の設問に挑戦してください。

[設問] 褥瘡が最も好発する部位はどこか。 

イ. 仙骨部

ロ. 踵部

ハ. 後頭部

ニ. 肘部

                       正解 (


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