過去問を考えてみよう(229) [過去問解析]
229 次の文を読み[問題229]、[問題230]、[問題231]の問いに答えよ。 Aさん(85歳、男性)は、5年前に発症した右脳梗塞のため、左半身麻痺がある。 現在、療養病床に入院中である。右膝関節の軽度拘縮のため、ベッド上で過ごすことが多く、自力で体位交換することができない。全身の発汗が多く、便失禁と尿失禁とがあり、1日5回以上のオムツ交換を行っている。仙骨部に褥瘡を認め、創底の直径は5cm、創面は黄色、皮下脂肪組織までの欠損がある。毎日1回の褥瘡処置を行っている。現在のAさんは身長162cm、体重48kgである。 (2013年午後出題)
[問題229] Aさんの褥瘡の深達度はどれか。
1. ステージI
2. ステージII
3. ステージIII
4. ステージIV
正解 (3)
[解説] 皮下脂肪組織欠損まではあるが、骨や筋肉などの露出はないので、ステージIII。ですから、正解は3となります。
[補足1] 褥創の分類は、深達度によるNPUAP分類が使われることが多いようです。I度は表皮まで、II度は真皮まで、III度は皮下組織の脂肪組織まで、IV度が筋肉や骨まで欠損が生じた場合となります。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 褥創の深度が真皮まで及んでいる場合、深達度はどれか。
イ. ステージI
ロ. ステージII
ハ. ステージIII
ニ. ステージIV
正解 (ロ)
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