過去問を考えてみよう(2882) [過去問解析]
2882.1か月後の定期受診のときに、Aさんは「長男に私の病名と遺伝性の疾患であることを伝えました。長男には何も症状はありませんが、発症前診断を受けて欲しいと思っています」と外来の看護師に話した。
看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。
1.長男が脊髄小脳変性症についてどの程度知っているか確認することを勧める。
2.長男には症状がないので発症前診断では発症の予測はできないと説明する。
3.両親の同意があれば長男が発症前診断を受けることができると説明する。
4.長男が頭部CT検査を受けることを勧める。
正解(1)
[解説]発症前診断は可能であるので、2は×。長男は成人であるから、発症前診断には本人の同意が必要であり、3は×。頭部CTは補助的検査であり、発症前に急いでする必要はなく、4も×。正解は1。
次の設問に挑戦してください。
[設問]脊髄小脳変性症で、遺伝形式で最も多いのはどれか。
イ.孤発性
ロ.常染色体優性遺伝
ハ.常染色体劣性遺伝
ニ.X連鎖性劣性遺伝 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「手足の筋萎縮」でした。