過去問を考えてみよう(2881) [過去問解析]
次の文を読み2881~2883の問いに答えよ。
Aさん(50歳、男性、自営業)は妻(48歳)、長男(23歳、会社員)と3人で暮らしている。3年前から歩行時のふらつきを自覚していたが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。最近、転倒が多くなり医療機関を受診して頭部CT検査を受けたところ、小脳と脳幹に萎縮を認め、遺伝性の脊髄小脳変性症と診断された。Aさんは「母も同じ疾患で亡くなりました。妹が同じ敷地内に1人で暮らしていますが、妹も転ぶことが多くなり、医師の勧めで遺伝子診断を受ける予定です。明日、保健所に難病の医療費助成の申請に行くのですが、保健師に伝えた方がよいことはありますか」と看護師に質問した。
2881. Aさんから保健師に伝える内容で優先度が高いのはどれか。
1.長男の仕事内容
2.Aさんの経済状況
3.母親んぼ病状の経過
4.妹の遺伝子診断の予定
正解(2)
[解説]難病の助成は、経済的な面での意味も大きいので、正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]一般に、脊髄小脳変性症ではみられない症状はどれか。
イ.手足の筋萎縮
ロ.構音障害
ハ.四肢の運動失調
ニ.歩行のふらつき 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ニの「イ~ハのすべて」でした。