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過去問を考えてみよう(327) [過去問解析]

327 Aさん(43歳、女性)は、吐血のため救急搬送され、食道静脈瘤破裂(rupture of esophageal varices) に対して緊急止血術が行われた。腹水は少量認められるが、経過は良好で近日中に退院を予定している。 Aさんは5年前に肝硬変(cirrhosis)と診断されている。 Aさんへの食事指導で正しいのはどれか。 2つ選べ。 (2014年午前出題)

 1. 高蛋白食とする。

 2. 塩分は制限しない。

 3. 食物繊維を控える。

 4. 固い食品を控える。

  5.  辛い香辛料を控える。

                      正解 (4、5)

[解説] 止血術後の食道静脈瘤を伴った肝硬変の食事療法ですから、まず刺激のあるものは避けることが必要です。また、固いものは物理的に再出血を招く可能性が高く、これも避けるべきです。 よって、正解は4、5となります。

[補足1] 肝硬変では、アンモニアの解毒ができづらくなっていますので、肝性脳症を発症することがあります。 この場合は、蛋白質は制限することになります。 また、腹水がみられる場合、基本的に塩分と水分の制限が必要となります。 また、肝硬変では食物繊維の多く含まれる食品の摂取が推奨されています。

[類題] ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2014-02-25

次の設問に挑戦してください。

[設問] 肝性脳症の主な原因となるのは何か。

イ. 高アンモニア血症

ロ. 低ナトリウム血症

ハ. 高マグネシウム血症

ニ. 低カルシウム血症

                      正解 (


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