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過去問を考えてみよう(326) [過去問解析]

326 患者の権利について適切なのはどれか。 2つ選べ。 (2014年午前出題)

 1. 患者は自分の医療情報を見ることができる。

 2. 患者は一度同意した治療方針を拒否できない。

 3. 患者はセカンドオピニオンを受けることができる。

 4. 患者が病室に不在の場合は検査の同意を家族から得る。

  5.  患者情報は患者と家族の同意なく保険会社に開示できる。

                      正解 (1、3)

[解説] 常識を問う問題です。 患者は一度同意していても、とちゅうで治療を拒否することもできるので2は×。 患者と家族は利益が相反することもあります。家族の同意だけで検査を行うことはできず、4も×。 保険会社に患者情報を患者の同意なく開示するなどもってのほか、で5も×。 よって、正解は1、3となります。

[補足1] ジュネーブ宣言とは、1948年の第2回世界医師会総会で規定された医の倫理に関する規定で、「ヒポクラテスの誓い」の精神を現代的に公式化したものです。 医師の社会に向けた宣誓のようなものです。

[補足2] 1964年、フィンランドのヘルシンキで開催された世界医師会第18回総会で採択されたヘルシンキ宣言では、医学研究者が自らを規制するために人体実験に対する倫理規範が示されています。 「患者・被験者福利の尊重」、「本人の自発的・自由意思による参加」、「インフォームド・コンセント取得の必要」、「倫理審査委員会の存在」、「常識的な医学研究をすること」がその基本原則とされています。

[補足3] 1981年、ポルトガルのリスボンで開催された世界医師会総会で採択された「患者の権利宣言」はリスボン宣言とも呼ばれています。 「良質の医療を受ける権利」、「選択の自由」、「自己決定権」、「意識喪失患者の代理人の権利」、「法的無能力者の代理人の権利」、「情報に関する権利」、「秘密保持に関する権利」、「健康教育を受ける権利」、「尊厳性への権利」、「宗教的支援を受ける権利」が、その主なものです。

[参考] 基礎看護学(4)(看護の概念) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-05-12

次の設問に挑戦してください。

[設問] 1981年に開かれた世界医師会総会で採択された「患者の権利宣言」とは、次のどれか。

イ. ニュールンベルグ綱領

ロ. ヘルシンキ宣言

ハ. リスボン宣言

ニ. ジュネーブ宣言

                      正解 (


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