過去問を考えてみよう(460) [過去問解析]
460. 超音波検査と上部消化管造影の結果、Aちゃんは肥厚性幽門狭窄症(hypertrophic pyloric stenosis)と診断された。 硫酸アトロピンによる保存療法で効果がなければ手術の予定である。 硫酸アトロピンの静脈内注射を開始後、Aちゃんの嘔吐が消失したため、授乳を再開した。 授乳の方法で適切なのはどれか。 (2014年午後出題)
1. 自律授乳にする。
2. 授乳前後に排気する。
3. 水平に抱いて授乳する。
4. 授乳後は左向きに寝かせる。
正解 (2)
[解説] 自律授乳は困難なので1は×。 授乳中は上半身を立てた方がよいので3は×。 嘔吐を防ぐには、授乳後はすぐには寝かせず、上半身は起こした体位がよいので4も×。 正解は2。
[補足] 肥厚性幽門狭窄症は、生後2週~2か月くらいの間に起きる疾患です。 胃の出口にあたる幽門部の筋肉が一時的に肥厚して通過障害が起きるわけです。 一酸化窒素合成酵素の欠損などが原因として関連があるのではないかと言われています。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 肥厚性幽門狭窄症について正しいのはどれか。
イ. 出産後数日以内に発症することが多い。
ロ. 男児に多い。
ハ. 発熱を伴う。
ニ. X線造影検査では異常は認められない。
正解 (ロ)
2015-04-26 08:45
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