過去問を考えてみよう(788) [過去問解析]
788. 在宅中心静脈栄養法〈HPN〉について適切なのはどれか。 (2015年午前出題)
1. 輸液ポンプは外出時には使えない。
2. 24時間持続する注入には適さない。
3. 輸液の調剤は薬局の薬剤師に依頼できる。
4. 家族が管理できることが適用の必須条件である。
正解 (3)
[解説] バッテリー駆動が可能で、軽量なものもあり、外出時にも使えるので1は×。 24時間持続注入にも対応できるので2も×。 療養者本人の管理でもできることがあり、4も×。 正解は3。
[補足] 厚労省健康政策局監修(1995年)の在宅中心静脈栄養法のガイドラインでは、1)原疾患の治療を入院して行う必要がなく、病状が安定していて、HPNによってQOLが向上すると判断されるとき、2)医療担当者のHPN指導能力が十分で、院内外を含む管理体制が整備されているとき、3)患者と家族がHPNの理論や必要性を十分認識して、希望し、輸液調整が問題なくでき、注入管理も安全に行えて合併症の危険性が少ないと判断されるとき……の3項目がHPN実施の前提条件とされています。
次の設問に挑戦してください。
[設問] HPNで持続投与の場合、在宅輸液システムの注入ラインの交換の頻度はどれくらいか。
イ. 毎日
ロ. 1~2回/週
ハ. 1回/2週
ニ. 1回/月
正解 (ロ)
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