過去問を考えてみよう(2408) [過去問解析]
次の文を読み2408~2410の問いに答えよ。
Aさん(37歳、男性)は妻(40歳、会社員)と2人暮らし。筋強直性ジストロフィーで週5回の訪問介護を利用していた。1か月前に傾眠傾向が著明となり入院して精査した結果、睡眠時無呼吸に対して夜間のみフェイスマスクを用いた非侵襲的陽圧換気量法が導入された。Aさんは四肢遠位筋に筋委縮と筋力低下があるが、室内の移動は電動車椅子を操作して自力で行え、食事も準備すれば妻と同じものを摂取できる。退院後、週1回午後に訪問看護が導入されることになった。
2408. 訪問看護と訪問介護の担当者、Aさんと妻を含めた退院前カンファレンスが開催された。妻から「夜間に停電になったらどうすればよいですか」と発言があった。
このときの妻への訪問看護師の対応で適切なのはどれか。
1.電動式でない車椅子を購入するよう勧める。
2.訪問看護事務所が発電機を貸し出すと伝える。
3.バッグバルブマスクでの用手換気の指導を行う。
4.停電時にハザードマップを確認するよう提案する。
正解(3)
[解説]停電で心配しているのは陽圧換気のことであり、1は×。自発呼吸はあるので、停電時の対応だけでよいので、発電機は不要と思われ、2も×。ハザードマップも確認するのはよいことであるが、停電時の対応に必須のものではないので、4も×。正解は3。
次の設問に挑戦してください。
[設問]筋強直性ジストロフィーの遺伝形式はどれか。
イ.常染色体優性遺伝
ロ.常染色体劣性遺伝
ハ.性染色体優性遺伝
ニ.性染色体劣性遺伝 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「不眠」でした。