人体の構造と機能 第7回(細胞の構造と機能) [人体の構造と機能]
3)細胞の代謝
(1)代謝とは?
A)異化(いか)と同化(どうか)
・外から取り込んだ物質を別なものに変化させる過程を代謝と呼びます。
・代謝には、取り込んだ物質を分解して、より簡単な化合物に変えてエネルギーを得る異化と、簡単な物質からより複雑な化合物をつくる同化があります。
・エネルギーを得るためのエネルギー代謝は異化の代表的なものです。脂質、糖、核酸、蛋白、それらの複合物の合成が同化ということになります。
B)器管によって異なる細胞の代謝
・細胞の代謝は、その細胞が属している器管によって違いがあります。たとえば、内分泌系のホルモンを産生する細胞、肝臓でコレステロールを胆汁酸に変えて排泄する細胞、筋肉にあってダイナミックな収縮と弛緩に関わってカルシウムの出入りが極端に多い細胞など、比べればわかると思いますが、かなり違った代謝の形となっています。
[設問] 代謝の異化にあたるものは次のどれか? 一つ選べ。
イ 脂質の合成 ロ 蛋白質の合成 ハ 解糖系でのATPの産生 ニ 核酸の合成
正解 (ハ)
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