人体の構造と機能 第18回(消化器系の構造と機能) [人体の構造と機能]
B)食道壁
・食道壁は、粘膜、筋層、外膜の3層構造になっています。
・食道には、食べ物が通過しやすいように粘液を分泌する食道腺があり、蠕動もあります。
・食道の筋肉は、上部は随意に収縮する横紋筋が主体ですが、下部は平滑筋が主体となります。
・食道外膜は結合組織でできていて、粘膜下層に毛細血管や小リンパ管が豊富なのが特徴です。
《機能と生理》
・食道は、嚥下の第2相(咽頭食道相)と第3相(食道相)に関わっていて、咽頭から嚥下された食べ物を胃へと送りだす通り道となります。
[設問] 食道に関する記載で、正しいものを一つ選べ。
イ 食道の壁は、粘膜、筋層、外膜の3層構造になっている。
ロ 食道には粘液を分泌する食道腺があるが、蠕動運動はない。
ハ 食道粘膜下層には毛細血管や小リンパ管が乏しいのが特徴である。
ニ 嚥下において食道が関与するのは第3相のみである。
正解 (イ)
(4)胃
《構造》
A)胃の大きさ
・胃の長さは約25cm、1~1.5Lの容量があります。
B)胃の3つの部位
・食道からつながる噴門(ふんもん)部、胃体部、十二指腸へとつながる幽門(ゆうもん)部からなります。
C)胃底
・胃の入り口である噴門の左上方で横隔膜に接する部位を胃底といい、心臓と対峙する位置にあります。
D)大彎(だいわん)と小彎(しょうわん)
・胃体の凸状の彎曲部を大彎、凹状の彎曲部を小彎といいます。
E)幽門洞
・幽門部は、幽門洞という拡張部をつくっています。
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