人体の構造と機能 第29回(消化器系の構造と機能) [人体の構造と機能]
(14)消化管内での消化と吸収のまとめ
A)炭水化物
・食餌中の炭水化物には多糖類、2糖類、単糖類があります。
・デンプン、グリコーゲンは多糖類です。マルトース(麦芽糖)、ショ糖、ラクトース(乳糖)は2糖類です。そして、単糖類には、6単糖(グルコース、フルクトース、ガラクトース)と5単糖(デオキシリボース、リボース)があります。
・単糖類はそのまま小腸で吸収されていきます。
・2糖類、多糖類は、唾液中のプチアリン、膵アミラーゼ、マルターゼ、ラクターゼ、スクラーゼの作用で、グルコース、フルクトース、ガラクトースの単糖類に分解されて小腸から吸収されます。
B)脂質
・食餌中の脂質には、脂肪酸、トリグリセリドなどの単純脂質、リン脂質や糖脂質などの複合脂質、コレステロールなどの誘導脂質があります。
・脂質は胆汁酸塩の作用を受けて、ステアプシン(膵リパーゼ)、腸リパーゼで脂肪酸、グリセロール、モノグリセリドに分解されて小腸で吸収されます。
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