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人体の構造と機能 第33回(心臓・血管系〔循環器系〕の構造と機能) [人体の構造と機能]

C)心臓壁

・心臓の筋肉(心筋)は、骨格筋と同じ横紋筋ですが、不随意筋なのです。

・心臓には特殊な心筋細胞からなる刺激伝導系があります。

・心臓の内側は心内膜によって覆われ、外側は2重の心外膜によって覆われています。

D)心臓の血管

・心筋を灌流するのは、バルサルバ洞(大動脈起始部の膨大部)で分岐して心臓をとりまく、左右の冠動脈とその分枝です。

《機能と生理》

A)心臓の役割

・心臓は、全身に血液を循環させるポンプの役割を果たしています。

B)刺激伝導系

・心臓のポンプ機能は、刺激伝導系によって行われています。

・刺激伝導系は、洞房結節 → 房室結節 → 房室束(ヒス束) → 左脚、右脚 → プルキニエ線維からなっています。

刺戟伝導系.png

・洞房結節(右心房上部にあります)は、歩調取り(ペースメーカー)となって、律動的な60~80/分のインパルスを発し、約0.22秒後に心臓全体に伝わります。

・心電図(ECG;electrocardiogram)で、P波は心房の興奮、QRS群は心室の脱分極(だつぶんきょく)、ST波とT波は心室の再分極(さいぶんきょく)を表しています。

心電図.png

C)心拍数(しんぱくすう)と心拍出量(しんはくしゅつりょう)

・心拍数とは、1分あたりの心臓の収縮頻度をいいます。

・心拍出量とは、心臓から送りだされる血液の量(特に左心室から大動脈を経て送りだされる血液量)をいいます。

D)心臓の調節

・心臓のポンプ機能は、交感神経と副交感神経(迷走神経)によって調節されていて、交感神経はノルアドレナリンの作用で心拍数と心拍出量を増加させ、副交感神経はアセチルコリンの作用で低下させます。

・心臓に流入する血液量が多いほど、心筋は強く引き伸ばされ、強い収縮が誘発されます。これを、スターリングの法則(効果)といいます。


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