人体の構造と機能 第34回(心臓・血管系〔循環器系〕の構造と機能) [人体の構造と機能]
(2)血管系
《構造》
A)血管の種類と大きさ
・血管には動脈、毛細血管、静脈があります。
・動脈は心臓から送りだされた血液を運ぶ血管で、大動脈で直径は3~4cm、細小動脈で直径は30~200μmほどです。
・毛細血管は、直径が5~10μmで、赤血球が通過できる太さです。
・静脈は、心臓に血液を運ぶ血管です。
B)血管壁の構造
・動脈の壁は、内膜、中膜、外膜の3層からなり、中膜は平滑筋細胞と弾性線維からできています。内膜は内皮細胞と結合組織からなり、外膜は結合組織でできています。弾性線維は太い動脈ほど多く、そのため弾性動脈とも言われます。
・毛細血管の壁は極めて薄く、内皮細胞だけでできている。
・静脈の壁も、内膜、中膜、外膜の3層構造ですが、動脈に比べ中膜が薄いのが特徴です。
C)肺循環と体循環
・血管系には、肺循環と体循環があります。
★下図は成人と胎児の肺循環と体循環です。違いを頭に入れてください。
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