人体の構造と機能 第47回(血液・造血器の構造と機能) [人体の構造と機能]
(4)血漿
《成分》
A)血漿蛋白
・蛋白は、血漿の6~8%(6~8g/dL)を占め、主成分はアルブミン、グロブリン、フィブリノーゲンです。
・アルブミンは血漿の約4%(4~5g/dL)、グロブリンは約2.7%を占めています。
・グロブリンにはα-1グロブリン、α-2グロブリン、β-グロブリン、γ-グロブリンがあります。
・フィブリノーゲンは血漿の約0.3%を占めています。
[設問] 血漿タンパク中、最も多いものは何か?
イ アルブミン ロ α-1グロブリン ハ α-2グロブリン ニ β-グロブリン ホ γ-グロブリン
正解 (イ)
B)電解質
・電解質としては、Na+、Cl-、K+、Ca2+、Mg+、HCO3-、HPO42-などがあり、非電解質成分として、グルコース(ブドウ糖)、脂質、ビリルビン、尿素窒素、尿酸、クレアチニン、アンモニアなどが含まれています。
《機能と生理》
・アルブミンは肝臓で合成され、膠質浸透圧(こうしつしんとうあつ)を維持し、蛋白質の補給源ともなり、また脂肪酸・ステロイド・胆汁色素と結合して、これらを運搬する働きも行っています。
・グロブリンはBリンパ球から分化する形質細胞でつくられ、免疫グロブリンとして抗原に対する抗体として働いています。
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