人体の構造と機能 第49回(血液・造血器の構造と機能) [人体の構造と機能]
4)凝固と線溶
(1)血液には凝固系と線溶系という相反する働きをする2つの系があります。血管が損傷して出血が起きた時は、凝固系が働いて止血が起こり、血栓が発生した時には線溶系が働いて血栓を溶かして梗塞を防ぐ……といった具合にうまくバランスをとっているのです。
(2)主な凝固系の因子: 第I因子(フィブリノーゲン)、第II因子(プロトロンビン)、第III因子(トロンボプラスチン)、第IV因子(Ca2+)、第V因子(プロアクセリン)、第X因子(スチュアート因子)、第XI因子(血漿トロンボプラスチン前駆物質)、第XII因子(ハーゲマン因子)、第XIII因子(フィブリン安定化因子) などがあります。
(3)主な線溶系の因子:プラスミン、プラスミノーゲン、プラスミノーゲンアクチベータ、アンチトロンビンIII などがあります。
[設問] 線溶系の因子を一つ選べ。
イ フィブリノーゲン ロ プロトロンビン ハ プラスミン ニ トロンボプラスチン ホ プロアクセリン
正解 (ハ)
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