人体の構造と機能 第65回(生殖器系の構造と機能) [人体の構造と機能]
C)膣・会陰(えいいん)
・膣は、長さが8~10cmで、上部は子宮膣部を囲み、下部は尿生殖膜を貫いて膣口(ちつこう)から膣前庭(ぜんてい)に開いています。膣の前方には尿道があって、後ろには直腸があり、前後に扁平な形をしています。
・膣の内部には横走するしわがあり、表面は重層扁平上皮によって覆われています。
・会陰は、広義には前は恥骨結合、後ろは尾骨、左右は坐骨結合で囲まれた四角形のエリアを言いますが、狭義には膣口から肛門までの部位を言います(男性では陰嚢から肛門まで)。
・会陰は、前方の尿生殖三角と後方の肛門三角に分けられます。
・尿生殖三角は、皮膚、浅会陰横筋(せんえいいんおうきん)、深会陰横筋(しんえいいんおうきん)、浅会陰隙(せんえいいんげき)、尿生殖膜で体腔と隔てられ、ここを尿道と膣(男性では尿道)が通過しています。
・肛門三角は、皮膚、浅会陰横筋、骨盤隔膜で体腔と隔てられ、ここを肛門管が通っています。
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