過去問を考えてみよう (100) [過去問解析]
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aさん(50歳、男性)は、双極性障害で、これまでにうつ状態と躁状態で入院歴がある。 会社員の兄と2人で暮らしている。 3か月前から服薬を中断するようになり、気分が沈みはじめ、1週間前から朝起きられなくなった。 2日前から1日中ベッドの中にいるようになったため、兄に付き添われて入院した。 入院時は亜昏睡状態で、発語はほとんどなく、自力での歩行が困難なほど脱力が強かった。 入院後、三環系抗うつ薬が開始された。
100 入院当日の看護として適切なのはどれか。 2つ選べ。 (2013年出題)
1. 発語を促す。
2. 入浴を促す。
3. 食物形態を工夫する。
4. 個室への入室を勧める。
5. レクリエーションへの参加を勧める。
正解 (3,4)
[解説] 強いうつ状態での入院当日、いきなり何かやれと、行動を促すのは拙速すぎますね。 ですから、1,2,5は×。 正解は3,4ということになります。
[補足1] 双極性障害とは、以前は、躁うつ病と呼ばれていた疾病です。 発症年齢のピークは、20歳代にあります。 自殺率も高く、注意が必要です。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 双極性障害において躁症状と思われるものを2つ選べ。
イ 朝起きられない。
ロ やる気がおきない。
ハ 多弁
ニ 買い物中毒
ホ 悲観的に考えてしまう。
正解 (ハ、ニ)
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