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過去問を考えてみよう(238) [過去問解析]

238 次の文を読み[問題238]、[問題239]、[問題240]の問いに答えよ。 Aちゃん(1歳2か月、女児)は、在胎38週2日、2,300g、新生児仮死状態で出生し、NICUで全身管理が行われた。人工呼吸器は3週後に離脱できたが、咳嗽反射が弱く嚥下障害がみられた。 追視がなく、痙直性の四肢麻痺がみられるようになり、生後8か月で脳性麻痺と診断された。1歳の時点で小児病棟へ転棟し、退院に向けた準備を行っている。現在、身長と体重は年齢相当で、鼻腔から経管栄養を行っており、日常的に口腔内吸引が必要である。Aちゃんは第1子で、父親は会社員、母親は専業主婦である。 (2013年午後出題)

[問題238] Aちゃんへの経管栄養法で適切なのはどれか。

 1. 胃管挿入の長さは、鼻尖から胸骨剣状突起までの直線距離とする。

 2. 胃管挿入後は、注射器で空気を1ml注入して気泡音を確認する。

 3. 栄養剤を注入する前には毎回、胃内容物が吸引できるか確認する。

 4. 栄養剤を注入する際の姿勢は、仰臥位とする。

                      正解 (3)

[解説] チューブ挿入の長さは鼻から耳までの長さに耳からみぞおちの長さを足したもの、1は×。 チューブが胃内にあるかどうかの確認は、まずは内容物が吸引できるか、または空気注入での確認で行いますが、前者が確実。空気注入での確認には、1mlでは少な過ぎ、10ml程度は必要です。ですから2も×。注入の時の姿勢は、座位または上半身を起こした体位がいいので4も×。 よって正解は3となります。

[補足1] 経鼻経管で注入する栄養剤は体温程度に温めておきます。 注入中の嘔吐は誤嚥性肺炎を起こす危険性が高いので要注意です。

次の設問に挑戦してください。

[設問] 経管栄養の合併症として最も考えにくいものはどれか。 

イ. 誤嚥性肺炎

ロ. 下痢

ハ. 高血糖

ニ. 高血圧

ホ. 脱水

                       正解 (


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