過去問を考えてみよう(537) [過去問解析]
537. 高齢者の看護に活用できる理論とその説明の組合せで正しいのはどれか。 (2012年午前出題)
1. 離脱理論 ---- 高齢者の活動の権利を擁護する。
2. 生涯発達理論 ---- 高齢者が生産活動に関与することで老化に適応する。
3. ストレングスモデル ---- 高齢者の強みを援助者が見出す。
4. マズロー(Maslow A.H.)のニード論 ---- 高齢者が人生を振り返り意味を発見する。
正解 (3)
[解説] 離脱理論とは、老化に伴い社会から離脱していくのを受容する理論なので、1は×。 生涯発達理論とはヒトは死に至るまで発達していくという理論で、特に生産活動に関するものではなく2も×。 マズローのニード論は人間の欲求を5段階に分けて分析するものであるが、特に高齢者が人生を振り返って意味を発見するものとはそぐわないので、4も×。 正解は3。
[補足] ストレングスモデルとは、その個人が本来持っている強さや能力に着目して、それらを引き出して活用していく理論体系のことです。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 「老いに応じて役割が減少し、それとともに他者との相互関係も縮小していく」といった考え方が含まれるのはどれか。
イ. マズローのニード論
ロ. 生涯発達理論
ハ. ストレングスモデル
ニ. 離脱理論
正解 (ニ)
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