過去問を考えてみよう(1183) [過去問解析]
次の文を読み1183~1185の問いに答えよ。
Aさん(23歳、女性)は、未婚で両親と3人で暮らしている。専門学校卒業後に就職し、仕事も順調であった。4か月前、仕事のミスがあったことをきっかけに気分が落ち込み、食欲のない状態が1か月ほど続いたが、通勤は続けていた。Aさんは2か月前から不眠を訴えるようになり、先月からは給料の全額を宝くじの購入に費やしてしまう行為がみられるようになった。Aさんは、心配した両親に付き添われて精神科病院を受診した。
1183.Aさんは、診察室では多弁であった。また、ささいなことで怒り出し、自分は病気ではないと治療を受けることを拒否した。意識は声明で見当識障害はみられなかった。Aさんは双極性障害と診断され医療保護入院をすることになった。
入院時のAさんのアセスメントで正しいのはどれか。
1.躁状態
2.緘黙状態
3.錯乱状態
4.せん妄状態
正解(1)
[解説]意識障害も見当識障害もなく、多弁な双極性障害となれば、躁状態。正解は1。
[補足]せん妄は、見当識障害が中核にあることが多く、注意力や思考力も低下し、幻覚や妄想を伴い、錯乱状態になることもあります。
次の設問に挑戦してください。
[設問]双極性障害の好発年齢はどれか。
イ.10~19歳
ロ.20~29歳
ハ.30~39歳
ニ.40~49歳 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「エストロゲン」でした。
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