過去問を考えてみよう(2603) [過去問解析]
2603.Aさん(68歳、男性)は妻(68歳)と2人暮らし。膀胱癌で尿路ストーマを造設している。Aさんはストーマ装具の交換に慣れてきたため、妻と日帰りで近くの温泉地を旅行する計画を立てており、外来看護師に助言を求めた。
外来看護師がAさんに助言する内容で適切なのはどれか。
1.装具の交換に必要な物品一式を2回分持参する。
2.旅行中の水分摂取は1日1,000mL以内に控える。
3.他の入浴客がいなければ装具を外して入浴できる。
4.オストメイト対応のトイレがなければ旅行先を変更する。
正解(1)
[解説]十分な水分摂取が必要で、2は×。共同利用の浴場では、装具装着が必要で、3も×。オストメイト対応トイレがなくても、対応は可能なので、旅行先の変更は必要なく、4も×。正解は1。
次の設問に挑戦してください。
[設問]一般に、尿路ストーマ造設後の1日尿量はどれくらいを目安とするか。
イ.500~1000mL
ロ.1000~1500mL
ハ.1500~2000mL
二.2000~2500mL 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「2%」でした。
過去問を考えてみよう(2602) [過去問解析]
2602. Aさん(85歳、女性)は1人暮らし。うっ血性心不全で臥床して過ごすことが多い。訪問看護師が訪問すると、Aさんは体温37.6℃、口唇の乾燥はなく、体熱感はあるが手足が冷えると言って羽毛布団を肩まで掛けている。室温30℃、湿度65%、外気温は32℃、冷房設備はあるが使っていない。
このときの訪問看護師の対応で適切なのはどれか。
1.羽毛布団を取り除く。
2.冷房設備で室温を調整する。
3.屯用の解熱剤を服用してもらう。
4.直ちに経口補水液を飲むよう促す。
正解(2)
[解説]室温が高く、室温調整が必要と思われます。羽毛布団を取り除くのはAさんにとって抵抗があり、脱水はあると思えず補水液の摂取は不要と思われ、解熱剤の服用は直ちに必要ではなく、正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]一般に、全体重の何%の水分が失われると、喉の渇きを自覚するか。
イ.0.5%
ロ.2%
ハ.4%
二.10% 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「次亜塩素酸ナトリウム」でした。
過去問を考えてみよう(2601) [過去問解析]
2601. 感染徴候のない在宅療養者に対する床上での排便の援助において、訪問看護師が行う感染対策で適切なのはどれか。
1.援助時には使い捨てのエプロンを着用する。
2.使用済みのオムツは感染性廃棄物として処分する。
3.使用済みの寝衣は次亜塩素酸ナトリウム液に浸す。
4.陰部洗浄で使用したボトルの洗浄に中性洗剤は用いない。
正解(1)
[解説]在宅患者の廃棄物は一般ごみとして処理されるので、2は×。感染徴候がなければ、次亜塩素酸ナトリウムに浸す必要はなく、3も×。陰部洗浄用のボトルは中性洗剤で洗浄してよいので、4も×。正解は1。
次の設問に挑戦してください。
[設問]一般に、ノロウイルスの消毒作業に使われるのはどれか。
イ.エタノール
ロ.イソプロパノール
ハ.次亜塩素酸ナトリウム
二.イソジン 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「精神保健法」でした。
過去問を考えてみよう(2600) [過去問解析]
2600. 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)において、精神科病院で隔離中の患者に対し、治療上で必要な場合に制限できるのはどれか。
1.家族との面会
2.患者からの信書の発信
3.患者からの退院の請求
4.人権擁護に関する行政機関の職員との電話
正解(1)
[解説]患者からの信書の発信、退院の請求、人権擁護に関する行政機関の職員との電話はいずれも制限できず、2,3,4は×。正解は1。
次の設問に挑戦してください。
[設問]精神保健福祉法は、ある法律の大幅な改正でできたものであるが、それはどれか。
イ.精神保健法
ロ.心身障害者対策基本法
ハ.精神病院法
二.精神病者監護法 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「グレゴリー・ベイトソン」でした。
過去問を考えてみよう(2599) [過去問解析]
2599. 母親がAさん(27歳、統合失調症)に対して「親に甘えてはいけない」と言いながら、過度にAさんの世話をすることで、Aさんが混乱していた。この親子関係を示すのはどれか。
1.共依存
2.同一視
3.ネグレクト
4.二重拘束(ダブルバインド)
正解(4)
[解説]母親の矛盾する二つの対応に対して混乱しているのですから、正解は4。
次の設問に挑戦してください。
[設問]1956年に、ダブルバインド・セオリーを発表したのは誰か。
イ.バートランド・ラッセル
ロ.グレゴリー・ベイトソン
ハ.ミルトン・エリクソン
二.エーリヒ・フロム
前回の設問の正解は、イの「幻視」でした。
過去問を考えてみよう(2598) [過去問解析]
2598.長期に大量飲酒した後で、急に断酒した際にみられるのはどれか。
1.病的酩酊
2.振戦せん妄
3.アルコール性認知症
4.コルサコフ症候群
正解(2)
[解説]問題はアルコール離脱症状についてのものです。アルコールの離脱症状の一つとして、振戦せん妄があります。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]振戦せん妄では幻覚がみられますが、最も多いのはどれか。
イ.幻視
ロ.幻聴
ハ.幻嗅
二.幻味 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、二の「40回/分」でした。
過去問を考えてみよう(2597) [過去問解析]
2597.新生児の呼吸の生理的特徴で適切なのはどれか。
1.成人に比べて肺のガス交換面積が大きい。
2.周期性呼吸がみられる。
3.胸式呼吸が主である。
4.口呼吸が主である。
正解(2)
[解説]成人に比べ肺のガス交換面積は小さく、1は×。腹式呼吸が主であり、3も×。鼻呼吸が主であり、4も×。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]新生児の呼吸数に最も近いのはどれか。
イ.10回/分
ロ.20回/分
ハ.30回/分
二.40回/分 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「24.1%」でした。
過去問を考えてみよう(2596) [過去問解析]
2596.Aさん(32歳、初産婦)は前置胎盤のため妊娠37週0日の午前10時から帝王切開術を受ける予定である。
手術前日の看護師の対応で適切なのはどれか。
1.浣腸を行う。
2.夕食が禁食となっているか確認する。
3.輸血の準備ができているか確認する。
4.下肢に間欠的空気圧迫装置を装着する。
正解(3)
[解説]浣腸は帝王切開術当日に排便がないときで、1は×。前日の夕食は禁食にする必要はなく、2も×。間欠的空気圧迫装置は術中、術後に使用するので、4も×。正解は3。
次の設問に挑戦してください。
[設問]平成23年の厚生労働省の「医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」による、一般病院における分娩件数に占める帝王切開分娩率の割合はどれか。
イ.14.1%
ロ.19.1%
ハ.24.1%
二.29.1% 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「2001年4月」でした。
過去問を考えてみよう(2595) [過去問解析]
2595.配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV防止法)について正しいのはどれか。
1.配偶者暴力相談支援センターは被害者の保護命令を出すことができる。
2.配偶者には事実上婚姻関係と同様の事情にある者が含まれる。
3.配偶者からの暴力を発見したときは、保健所へ通報する。
4.加害者の矯正が法の目的に含まれる。
正解(2)
[解説]保護命令を出すことができるのは裁判所であり、1は×。通報先は、警察または配偶者暴力相談支援センターなので、3も×。DV防止法は被害者の保護などを目的とするもので、4も×。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]DV防止法が制定されたのはいつか。
イ.1991年4月
ロ.1996年4月
ハ.2001年4月
二.2006年4月 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「プロゲステロン」でした。
過去問を考えてみよう(2594) [過去問解析]
2594. 性周期とホルモンについて正しいのはどれか。
1.増殖期は基礎体温が上昇する。
2.プロラクチンによって排卵が起きる。
3.プロゲステロンは子宮内膜の増殖を促進する。
4.排卵直前に黄体形成ホルモン(LH)値が高くなる。
正解(4)
[解説]分泌期に基礎体温は上昇し、排卵誘発は黄体形成ホルモンにより、子宮内膜の増殖はエストロゲンによるものであり、1,2,3は×。正解は4。
次の設問に挑戦してください。
[設問]基礎体温の上昇を促すのはどれか。
イ.エストロゲン
ロ.プロゲステロン
ハ.LH
二.FSH 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「興奮」でした。