過去問を考えてみよう(317) [過去問解析]
317 災害急性期に看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。 (2014年午前出題)
1. 情報の発信を行う。
2. 各自の判断で行動する。
3. 災害現場の安全を確保する。
4. 災害時の対応マニュアルの見直しをする。
正解 (3)
[解説] 情報発信の仕事は看護師の仕事ではなく1は×。 各自の判断で行動すれば、混乱をまねくので2も×。 対応マニュアルの見直しをするのは、災害急性期にすることではなく、また看護師のみでやることでもないので4も×。 よって、正解は3となります。
[補足1] DMATの目的は、なるべく多くの傷病者へ現場での医療を行い、安全に病院へ搬送し、根本的な治療につなげることです。
[補足2] 災害時の看護では、負傷者の医療、看護だけでなく、被災者の健康の維持を図り、疾病の予防を行い、災害地域の人々の心身の健康を支えることまで求められることになります。
[補足3] 災害時の受傷から根治医療されるまでの時間が1時間以内かどうかが、患者の生死を分けるとされていますが、この1時間を「ゴールデンアワー」と呼び、これを実現するには現場活動には10分前後しか許されないとされ、それは「プラチナの10分」と呼ばれています。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 災害時の傷病者の生命予後を決めるとされる、災害発生から治療開始までの時間、「ゴールデンアワー」とは何時間を言うか。
イ. 0.5時間
ロ. 1時間
ハ. 2時間
ニ. 3時間
正解 (ロ)
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