過去問を考えてみよう(1999) [過去問解析]
次の文を読み1999,2000,2001の問いに答えよ。
Aさん(80歳、男性)は、妻(80歳)と2人暮らし。血管性認知症でパーキンソニズムがみられる。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準ランクⅡb、要介護2。普段は妻がAさんの身の回りの世話をしているが、妻が入院したため短期入所療養介護のサービスを受けることになった。入所時のAさんは歩行開始困難、加速歩行、すくみ足などの歩行障害がみられた。Aさんは「最近、家の中でつまずくことが多くなりました」と入所中の施設の看護師に話した。
1999. Aさんへの歩行指導で適切なのはどれか。
1.歩行時の方向変換は素早く行うようにする。
2.目線を足元に向けて歩くようにする。
3.足踏みをしてから歩くようにする。
4.歩行時はすり足で歩くようにする。
正解(3)
[解説]方向変換を素早くやるのは転倒のリスクを増すので、1は×。足を踏み出す目標を見て歩くのはよいが、ただ足元に目線を向けるだけでは歩行姿勢を悪くするだけで、2も×。すり足歩行では足が出にくくなり、転倒の危険が増すので、4も×。正解は3。
次の設問に挑戦してください。
[設問]パーキンソン病の症状でないのはどれか。
イ.無動・動作緩慢
ロ.安静時振戦
ハ.筋緊張低下
ニ.姿勢反射障害 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ホの「消化酵素は含まれない」でした。
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