過去問を考えてみよう(2287) [過去問解析]
次の文を読み2287~2289の問いに答えよ。
Aさん(19歳、男性)は、幼い頃から忘れ物や遅刻が多く、落ち着いて授業を受けることが難しかった。学校からは精神科の受診を勧められていたが、受診することなく高校まで卒業した。卒業後は事務職として働きはじめたが、仕事上のトラブルで上司や同僚から叱責を受けたことをきっかけに、仕事を無断で休むことが多くなった。産業医から精神科外来を紹介され、両親とともに受診した。本人の診察と両親からの生育歴の聴取が行われ、注意欠如・多動性障害〈ADHD〉と診断された。
2287. 職場でAさんにみられる可能性が高い行動はどれか。
1.仕事中に突然意識を失って倒れる。
2.退勤時に戸締りの確認を繰り返す。
3.集中して仕事をすることができない。
4.状況にふさわしくない単語の発声を繰り返す。
正解(3)
[解説]1はてんかん発作などが疑われる症状で、ばつ。2は強迫性障害と思われる症状であり、×。4は汚言症などアスペルガー症候群やチック症候群でみられるもので、これも×。正解は3。
次の設問に挑戦してください。
[設問]日本人において、ADHDの、小児での有病率はどれくらいか。
イ.1~2%
ロ.5~6%
ハ.8~10%
ニ.15~20% 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「72時間」でした。