過去問を考えてみよう(2266) [過去問解析]
次の文を読み2266~2268の問いに答えよ。
Aさん(43歳、女性)は夫と2人暮らし。身長150cm、体重98kg。既往歴はない。先日、庭で転倒し右腓骨を骨折し、膝関節から足関節までのギプス固定をしている。来週、プレート固定術を受けることになっており、本日は夫と一緒に術前オリエンテーションに来院した。来院時のAさんのバイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数16/分、脈拍80/分、血圧138/80mmHgであった。夫によると「妻は、寝ているときはいつも大きないびきと、時々無呼吸があるので、慌てて起こしている」という。
2266.手術までの自宅でのAさんの過ごし方で、優先して指導すべき内容はどれか。
1.食事制限
2.足趾の運動
3.ベッド上安静
4.体位変換の方法
正解(2)
[解説]来週手術なので、あわてて食事制限をしても有意義とは思えず、1は×。ベッド上安静も必要なく、3は×。体位変換も特に必要とは思えず、4も×。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]睡眠時無呼吸症候群では、一般に、みられない症状はどれか。
イ.低血圧
ロ.日中の眠気
ハ.起床時の頭痛
ニ.日中の注意力散漫 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「3項目」でした。
過去問を考えてみよう(2265) [過去問解析]
2265. 身体的フレイルの評価基準はどれか。2つ選べ。
1.視力低下
2.体重減少
3.聴力低下
4.歩行速度の低下
5.腸蠕動運動の低下
正解(2,4)
[解説]Friedらのフレイルの評価基準には、体重減少、主観的疲労感、日常生活活動量の減少、身体能力(歩行速度)の減弱、筋力(握力)の低下、の5項目が含まれています。正解は2と4。
次の設問に挑戦してください。
[設問]フレイルの評価基準の5項目中、何項目以上該当した場合をフレイルとするか。
イ.2項目
ロ.3項目
ハ.4項目
ニ.5項目 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ニとホの「S状結腸」と「直腸」でした。
過去問を考えてみよう(2264) [過去問解析]
2264. Aさん(38歳、女性)は、大腸癌の終末期である。癌性腹膜炎による症状緩和の目的で入院し、鎮痛薬の静脈内注射と高カロリー輸液が開始された。Aさんは自宅で過ごしたいと希望したため、医師と看護師で検討し、症状緩和をしながら自宅退院の方向で退院支援カンファレンスを開催することになった。
退院支援カンファレンスの参加者で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.薬剤師
2.言語聴覚士
3.臨床検査技師
4.介護支援専門員
5.ソーシャルワーカー
正解(1,5)
[解説]経口摂取は行う患者ではないので、2は×。臨床検査技師も必要とは思えず、3も×。肢体不自由はなく、介護支援ではなく、ソーシャルワーカーの方の参加が必要と思われ、また、薬剤管理に関する専門家の参加が必要と思われ、正解は1と5。
次の設問に挑戦してください。
[設問]大腸癌の好発部位はどこか。2つ選べ。
イ.上行結腸
ロ.横行結腸
ハ.下行結腸
ニ.S状結腸
ホ.直腸 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハとニの「シュウ酸カルシウム結石」と「リン酸カルシウム結石」でした。
過去問を考えてみよう(2263) [過去問解析]
2263. 尿管結石症の治療で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.尿路変更術
2.血管拡張薬の投与
3.カルシウム製剤の投与
4.体外衝撃波砕石術〈ESWL〉
5.非ステロイド系抗炎症薬の投与
正解(4,5)
[解説]尿管結石では、手術療法として、体外衝撃波砕石術、経尿道的尿管砕石術があります。痛み止めとして非ステロイド系抗炎症薬が使われます。正解は4と5。
次の設問に挑戦してください。
[設問]尿路結石として多いのはどれか。2つ選べ。
イ.シスチン結石
ロ.尿酸結石
ハ.シュウ酸カルシウム結石
ニ.リン酸カルシウム結石
ホ.リン酸マグネシウムアンモニウム結石 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「検尿」でした。
過去問を考えてみよう(2262) [過去問解析]
2262.労働者災害補償保険法に規定されているのはどれか。2つ選べ。
1.通勤災害時の療養給付
2.失業時の教育訓練給付金
3.災害発生時の超過勤務手当
4.有害業務従事者の健康診断
5.業務上の事故による介護補償給付
正解(1,5)
[解説]労働者災害補償保険法に規定されているのは、「業務上の負傷、疾病、障害又は死亡」「通勤による負傷、疾病、障害又は死亡」「二次健康診断など」に対する保険給付や給付なので、正解は1と5。
次の設問に挑戦してください。
[設問]労災保険二次健康診断対象者を決める検査項目でないのはどれか。
イ.検尿
ロ.血圧
ハ.血中脂質検査
ニ.血糖検査
ホ.肥満度 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「繰り返す嘔吐」でした。
過去問を考えてみよう(2261) [過去問解析]
2261. 血液のpH調節に関わっているのはどれか。2つ選べ。
1.胃
2.肺
3.心臓
4.腎臓
5.膵臓
正解(2,4)
[解説]肺からは、弱い酸性の物質である二酸化炭素の排出、腎臓からは、過剰な酸や塩基を排出することによって血液のpHを変化させます。正解は2と4。
次の設問に挑戦してください。
[設問]アルカローシスの原因となるのはどれか。
イ.慢性閉塞性肺疾患
ロ.管理不良のⅠ型糖尿病
ハ.繰り返す嘔吐
ニ.腎不全 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ニの「蝸牛」でした。
過去問を考えてみよう(2260) [過去問解析]
2260. 感覚受容にリンパ液の動きが関与するのはどれか。2つ選べ。
1.嗅覚
2.聴覚
3.味覚
4.振動感覚
5.平衡感覚
正解(2,5)
[解説]内耳にはリンパ液があり、聴覚と平衡感覚に関与しています。正解は2と5。
次の設問に挑戦してください。
[設問]聴覚に関与するのは内耳のどの部位か。
イ.卵形嚢
ロ.球形嚢
ハ.三半規管
ニ.蝸牛 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「3歳」でした。
過去問を考えてみよう(2259) [過去問解析]
2259. 小児期における消化器の特徴で正しいのはどれか。
1.新生児期は胃内容物が食道に逆流しやすい。
2.乳児期のリパーゼの活性は成人と同程度である。
3.ラクターゼの活性は成人と同程度である。
4.アミラーゼの活性は12~13歳で成人と同程度になる。
5.出生直後の腸内細菌叢は母親の腸内細菌叢の構成と同一である。
正解(1)
[解説]乳児期のリパーゼ活性は成人に比べて低いので2は×。ラクターゼの活性は乳児期では成人より高く、3も×。アミラーゼ活性は5~7歳で成人値に達するので、4も×。出生直後は腸内は無菌状態なので、4も×。正解は1。
次の設問に挑戦してください。
[設問]小児の腸内細菌叢が成人の同様となるのは、何歳ころか。
イ.1歳
ロ.3歳
ハ.5歳
ニ.7歳 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「出血凝固期→炎症期→増殖期→成熟期」でした。
過去問を考えてみよう(2258) [過去問解析]
2258. 感染徴候のない創部の治癒を促進する要因はどれか。
1.圧迫
2.痂皮
3.湿潤
4.消毒
5.浮腫
正解(3)
[解説]圧迫は止血効果はあっても、治癒促進にはならず、1は×。痂皮、消毒、浮腫は治癒促進にはならないので、2,4,5も×。正解は3。
次の設問に挑戦してください。
[設問]一般的な創傷の治癒過程はどれか。
イ.出血凝固期→炎症期→増殖期→成熟期
ロ.炎症期→出血凝固期→増殖期→成熟期
ハ.炎症期→増殖期→出血凝固期→成熟期
ニ.出血凝固期→増殖期→炎症期→成熟期 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ホの「橈骨皮静脈」でした。
過去問を考えてみよう(2257) [過去問解析]
2257. 成人の人体図を別に示す。
意識清明で不整脈のある成人の脈拍測定時に一般的に使われる部位はどれか。
1.A
2.B
3.C
4.D
5.E
正解(3)
[解説]意識清明な成人の脈拍測定は、通常、橈骨動脈で行われます。正解は3。
次の設問に挑戦してください。
[設問]通常、中心静脈カテーテル留置に使われないのはどれか。
イ.外頸静脈
ロ.内頸静脈
ハ.鎖骨下静脈
ニ.大腿静脈
ホ.橈側皮静脈 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「米国」でした。