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基礎看護学(7)(看護の展開) [基礎看護学]

4)期待される結果の明確化

(1)患者の具体的で、測定可能な行動を表現します。

・ 患者の、測定可能で達成度が観察できるような特定の行動を表す語句を用います。

        例) 飲む、立つ、歩く、話す など

・ 行動の測定基準を設定します。

        例) 飲む量や歩く距離 など

・ 誰が行うのか、何を行うのか、どのような状態で行うのか、いつまでに行うのか、どこまで達成するのかを明確に記述するようにします。

・ 行動毎に結果を設定します。

(2)設定上の留意点

・ 患者および家族、他の医療従事者と共同で、納得して共有できる結果を設定します。

・ 患者の状態の変化、目標達成上の問題が生じたら、その都度修正・変更を加えます。

5)実施

(1)手段の選択  

・ 看護ケアは最適な方法を選定して実施したつもりでも、実施の途中でも、常に最適かどうかを再検討していく必要があります。

・ 安全、安楽で、患者に自立を促す、しかも経済性を考慮した方法を選択します。

患者さんの援助.png

(2)対象者への説明と了解

・ 計画された看護ケアは、患者の健康上の問題解決を目指して実施されるものですから、患者にケアの目的、方法、ケアを実施した結果どうなるかを説明し、了解を得た上で実施する必要があります。 この説明の際には、患者の理解力を
確認しながら、わかりやすい言葉を使って行うようにします。

(3)看護の実施と対象者の反応の確認

・ 実施中も、患者の状態や、言動や表情に現れる反応を観察しながら、情報収集も行っていきます。

・ 収集した情報を分析評価し、計画の修正や変更を行います。

・ 実施した看護ケア、患者の状態、患者の反応、看護者の判断、ケア計画の修正・変更などは記録しておきます。

6)評価

(1)目標達成の評価

・ 実施した看護ケアによる設定目標の達成度を評価します。

・ 評価は患者の反応や状態、客観的情報(バイタルサイン、薬剤の種類や量、処置内容の内容)などから評価します。

・ 目標は完全に達成されたのか、部分的に達成されたのか、全く達成されなかったのかを評価し、ケア計画の継続、修正、終了のいずれかを判断します。

目標達成の評価.png

(2)看護過程展開の評価

・ 評価した結果、目標が達成されていない場合は、看護過程の全てのプロセスを振り返って再検討します。

(3)再評価

・ 変更・修正されたケア計画を再度実施し、継続しているケアも含め、患者の状態、反応から目標の達成状況を評価します。

[設問] 看護計画の目標達成の評価に関して、正しいものを二つ選べ。

イ 評価は、患者の反応、状態、客観的情報などから評価する。

ロ 評価は患者の満足度で行う。

ハ 目標の達成度は、完全か、部分的か、全く達成されなかったのかを評価し、ケア計画をこのまま継続するのか、修正するのか、終了するのかを判断する。

ニ 評価した結果、部分的にでも達成されていれば、そのままケア計画を最後まで実行してみる。

ホ 評価においては看護者の満足度を最優先する。

                             正解 (


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