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基礎看護学(8)(共通基本技術) [基礎看護学]

3.共通基本技術

1)人間関係を成立し発展させるための技術

(1)コミュニケーション技術

・ コミュニケーションは、人間関係を成立させる基礎となるもので、相互関係で成り立っています。

・ コミュニケーションを構成する基本要素には、メッセージを伝えようとする送り手、伝えようとするメッセージ、メッセージを伝えるための具体的な手段、メッセージを受け取る受け手があります。

メッセージ.png

・ コミュニケーションに影響する因子には、受け止め方や感じ方、表現方法、その場の雰囲気、関係者の心理状態などがあります。

・ コミュニケーションを行うにあたっては、相手の身体的、心理的、および社会的背景などを理解しておく必要があります。

・ 看護者は、初対面の患者の不安や緊張を和らげるため、自分から声をかけたり、看護者の役割を説明したりするなどして、人間関係の成立に努める必要があります。

・ 人間関係を築いていくためには、静かで落ち着いた環境を整えることも大切です。

(2)カウンセリング技術

・ カウンセリングは、クライアントの心理的な問題に対して、問題を除去するのみでなく、人間としての発展や成長を援助するものです。

・ カウンセリングは、カウンセラーが一方的な働きかけをするのではなく、相互的な関係の中で行われるものです。

カウンセラー.png

(3)グループワーク、グループダイナミクス

・ グループワークとは、グループダイナミクスを活用し、メンバーを援助する技術です。

・ 主なグループワークには、セルフヘルプグループや集団療法などがあります。

・ グループワークが成立する要素には、「グループメンバー」「グループワーカー」「相互作用」「プログラム」「目標」の5つがあります。

・ グループワークの効果は、成員個々の相互作用によって知識や経験を共有し、一人一人ではできない問題解決や態度および行動変容などの成長・発達を促すものです。

・ グループダイナミクス(集団力動または集団力学)は、アメリカの心理学者レヴィンによって創始されたものです。

・ グループダイナミクスには、集団のダイナミックな性質、および集団が発生して、展開し、そして消滅する過程をも含まれます。 そして、集団の中にある法則を求め、集団の中の個人の人間関係や、集団と集団との関係、さらにもっと大きな制度的集団との相互関係についての知識へと発展させることを目指しています。 理論と実践を連結するユニークな方法論によって研究を進めていく学際的な(複数の学問分野に関わる)学問とされています。

[設問] コミュニケーション技術について、正しい説明文を一つ選べ。

イ コミュニケーションを構成する基本要素とは、メッセージを伝える送り手と受け手のことである。

ロ コミュニケーションの手段は、言語的コミュニケーションでなければならない。

ハ コミュニケーションを行うに際しては、相手のおかれた身体的、心理的、社会的背景を理解しておくことが必要である。

ニ 看護者は、あくまで受身の姿勢で、自分から声をかけたりすることはしない。

                         正解 (

[設問] カウンセリングについて、正しいものを一つ選べ。

イ カウンセラーは、クライアントに間違った点があれば、迷わず評価し、指摘していく。

ロ カウンセリングには、教え導く姿勢が不可欠である。

ハ カウンセラーにはクライアントの気持ちを知るため、積極的に耳を傾ける姿勢が必要である。

ニ カウンセラーは、客観性を保つため、クライアントと心情を分かち合うところまでは、深入りしすぎないように努める。

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  基礎看護学(13) (基本的日常生活援助)へ ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-05-19


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