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成人看護学(13)(障害への適応と社会復帰への看護) [成人看護学]

2)障害の改善と克服への援助

(1)機能障害と日常生活動作の制限アセスメント

・ 障害の定義は、WHOが1980年の国際障害分類において、機能・形態障害と能力障害、社会的不利に分けてなされていますが、2001年の改定では、障害という表現を用いず、心身機能・構造・活動・参加に分けて定義されました。

(2)代償機能の獲得と介護指導

・ 機能障害のために、能力障害はおこります。

右片麻痺.png

・ 障害を持つ患者の退院後の生活について、入院当初より家族に情報提供を行い、支援していかなければなりません。 患者のADLの制限のアセスメントを行い、家族に介護指導をしていく必要があります。

(3)役割交代、職場調査

・ 患者の病前・病後では役割が変化し、家族間での役割の再構築が行われます。  その中で役割葛藤も生じることがありますが、徐々に適応していくことを役割交代といいます。

・ 患者の職場での役割も大きな変化を余儀なくされ、場合によっては役割を果たすことができなくなる場合もあります。  退院前に職場の情報をもとに復職の可能性を調査する必要があります。

(4)介護力のアセスメントと社会資源の利用

・ 患者の退院後の家族の介護力のアセスメントを行い、介護負担が大きければ、社会資源の活用を検討します。  社会資源としては、デイケア、ショートステイ、ホームヘルパー派遣などの在宅サービスなどがあります。

(5)復帰スタイルの選択・決定

・ 障害者が医療施設退院後、療養生活としてどのような復帰スタイルを望むのか、その選択・決定には、障害者の障害の程度やその後の課題が大きな影響を与えますが、障害者を支える家族の介護力、職場の状況なども考慮しなければなりません。

(6)ピアグループによる支援

・ 同じ疾患や障害を持つもの同士のサポートグループをピアグループといい、セルフ・ヘルプグループの一つとされます。  それには家族会、患者の会などがあり、障害者、家族への支援がなされる。

3)社会参加への援助

(1)リハビリテーションの目標の変遷と社会的統合

リハビリテーション評議会.png

(2)社会参加・生活満足の要素と影響因子

・ 障害者は、家庭内での役割を担うとともに、積極的に社会参加をすることが望まれます。  社会参加は、患者会など参加しやすいところから始めるとよいといわれています。

[設問] 電話の使い方、買い物、家事、移動、外出、服薬管理、金銭管理などの生活水準を測定するものを何というか?

イ 日常生活動作  ロ 標準日常生活動作  ハ 基本日常生活動作  ニ 手段的日常生活動作

                                          正解 (


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