成人看護学(54)(感覚機能障害を持つ患者の看護) [成人看護学]
17.感覚機能障害をもつ患者の看護
1)観察とアセスメント
(1)視力、視野、眼球運動の検査法
・ 視力とは2点を見分けることができる最小の角度、最小視角のことです。
・ 視力測定で使うランドルト環とは、幅1.5mm、外径の直径7.5mmの円を1.5mmの間隔で一部切り取ったものです。このランドルト環を5m離れたところから見ると、視角は約1°となり、それが見分けられれば、この判別視力を1.0ということになります。
・ 視力測定には、ランドルト環、ひらがな、かたかな、絵などの視標を用います。
・ 視力検査を行う時の距離は5m、視力表の照度は500ルクスとし、測定時は片目を遮断して1眼ずつ検査していきます。
・ 近見視力は、30cmの距離で測定します。
・ 動的視野検査では、視標を動かして見える範囲を測定します。ゴールドマン視野計を用い、視野全体の測定を行います。
・ 静的視野検査では、視標を動かさず明るさを変化させて見える範囲を測定します。 この場合、自動視野計を使い、中心視野の測定を行います。
・ 周辺部の視野検査は、フェルステル視野計を用います。障害認定などの診断書に用いられています。
・ 眼球運動は、眼球を左右・上下・斜めに動かして検査します。 眼球運動が軽度の場合、片目ずつの遮蔽検査を行います。定量のためには、大型弱視鏡、ヘス赤緑試験を用います。
[設問] 視力測定に使われるのは、次のどれか?
イ ランドルト環
ロ カイザー・フライシャー輪
ハ 石原式検査
ニ HDS-R 正解 (イ)
[設問] 一般的に使われる視力検査の距離はどれか?
イ 3m ロ 5m ハ 7m ニ 9m
正解 (ロ)
[設問] 一般に動的視野検査で使われるのはどれか?
イ フェルステル視野計
ロ オクトパス視野計
ハ ゴールドマン視野計
ニ ハンフリー視野計 正解 (ハ)
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