精神看護(36)(精神医療看護の歴史と人権・倫理) [精神看護学]
5.精神医療看護の歴史と人権・倫理
1)精神医療看護の変遷
(1)欧米における精神科医療の歴史
(A)ギリシャ・ローマ時代(迷信から科学的接近の時代)
(B)中世のヨーロッパ(迫害時代と家庭保護の発生)
・ 中世のヨーロッパは、キリスト教全盛期であり、精神科医療はキリスト教僧侶の支配下に置かれ、精神医学は発展しておらず、暗黒の時代でした。
・ 暗黒時代の中にあっても、精神障害と悪魔との関係を否定した医師(ヨハンマイヤー)や道徳的な治療・看護をした人(ヴァン・サン・ド・ポールやルイス・ド・マリヤック)もいました。
・ 家庭保護の発生: アイルランドの王女デイフィンの遺体に精神障害者が触れると、奇跡的に治癒するといううわさが広まり、王女が亡くなったゲールの地に多くの患者が巡礼してくるようになりました。 そして、その巡礼者たちは民家に宿泊し、家庭的な雰囲気の中で保護や生活訓練を受けられるようになったのです。 この活動は現在も引き継がれています。
[設問] 「精神のありかは脳である」という学説を唱えたのはだれか?
イ ヒポクラテス ロ ガレノス ハ プラトン ニ コペルニクス
正解 (ロ)
[設問] 精神障害を脳の病気と考えたギリシャの学者はだれか?
イ ヒポクラテス ロ ガレノス ハ プラトン ニ コペルニクス
正解 (イ)
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