過去問を考えてみよう (11) [過去問解析]
11. 分娩第2期はどれか。 (2013年出題)
1. 陣痛開始から子宮口前開大まで
2. 排臨から発露まで
3. 子宮口全開大から胎児娩出まで
4. 胎児娩出から胎盤娩出まで 正解 (3)
[解説] 不規則な陣痛のおこる分娩の前兆を経て、周期的な陣痛がみられる分娩第1期、別名開口期が始まります。 開口期とは、子宮口が開大する時期。 このあとが……分娩第2期、別名娩出期となります。 娩出とは胎児の娩出のことですから、子宮口前開大して胎児の娩出に至る過程が分娩第2期ということになります。 ということで、正解は3ということになります。
[補足1] 分娩第2期のあとは、分娩第3期、別名、後産期。 後産で娩出されるのは……胎盤と臍帯ですね。 そして、第3期のあとが、産褥期ということになります。 産褥期には、子宮復古がおこります。
[補足2] 出産後には、分泌されるホルモン(特に女性ホルモン)の急激な変化があるため、精神的に不安定になることがあります。 これが、マタニティ・ブルーと呼ばれるものです。
参考: 母性看護学(13) http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-10-24
さて、次の設問に答えてください。
[設問] 分娩第3期とは次のどれか?
イ 陣痛開始から子宮口前開大まで
ロ 排臨から発露まで
ハ 子宮口全開大から胎児娩出まで
ニ 胎児娩出から胎盤娩出まで
ホ 胎盤娩出から子宮復古まで 正解 (ニ)
[設問] 出産後まもなく(数日以内)気分が不安定になった場合、次のどれを疑うか?
イ マタニティブルー ロ 産後うつ ハ 新型うつ病 ニ 大うつ病
正解 (イ)
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