過去問を考えてみよう (14) [過去問解析]
14. 前立腺癌に特徴的な腫瘍マーカーはどれか。 (2013年出題)
1. AFP 2. CA19‐9 3. CEA 4. PSA
正解 (4)
[解説] 癌の進行に伴って増加する生体因子が腫瘍マーカーと呼ばれています。 腫瘍マーカーは、あるマーカーが増えていれば、何らかの癌であると、単独で診断の決め手となるものではありませんが、その中でPSA(前立腺特異抗原)は、比較的前立腺癌に特異的なマーカーとされています。 ということで、正解は4ということになります。
[補足1] AFP(α‐フェトプロテイン)と関連のある腫瘍は、肝細胞癌、卵黄嚢腫瘍などとされています。
[補足2] CA19‐9は、膵臓癌、胆道癌、肺癌、胃癌、大腸癌、卵巣癌などに関連が深いとされています。
[補足3] CEA(癌胎児性抗原)は、大腸癌、胃癌、膵臓癌、胆道癌、肺癌、子宮癌、卵巣癌、乳癌などと関連が深いとされています。
さて、次の設問に答えてください。
[設問] 腫瘍マーカーについて、正しい記述を一つ選べ?
イ どの腫瘍マーカーも、健常者で検出されることはない。
ロ 腫瘍マーカーは検査の一つであって、それだけで癌の診断ができるものではない。
ハ PSAは、肺癌の腫瘍マーカーとされている。
ニ 腫瘍マーカーは、癌の術後の経過観察には使えない。
正解 (ロ)
[設問] 大腸癌で比較的陽性率が高いとされ、進行癌ではほぼ半数で陽性になると言われる腫瘍マーカーは、次のどれか?
イ AFP ロ CEA ハ PSA ニ CA19‐9
正解 (ロ)
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