過去問を考えてみよう (15) [過去問解析]
15. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に有効な薬はどれか。 (2013年出題)
1. バンコマイシン塩酸塩
2. セファゾリンナトリウム
3. ストレプトマイシン硫酸塩
4. ベンジルペニシリンカリウム
正解 (1)
[解説] 日本で、抗MRSA薬として認可されているのは、バンコマイシン、テイコプラニン、アルべカシン、リネゾリド、ダプトマイシンの5つです。 この中で、バンコマイシンは最も名前の知られた薬剤ではないでしょうか。 ということで、正解は1ということになります。
[補足1] バンコマイシンは英語名は……vancomycin で、略語は、VCM となります。
[補足2] MRSA感染入院患者を疾患別にみると、一番多いのが肺炎で40%、菌血症が20%、皮膚・軟部組織感染症が10%、手術創感染症が10%、尿路感染症が5%となっています(JANIS検査部門2011年報による)。
さて、次の設問に答えてください。
[設問] MRSA感染入院患者の疾患として最も多いものはどれか?
イ 肺炎 ロ 尿路感染症 ハ 心内膜炎 ニ 胃腸炎
正解 (イ)
[設問] 家畜への抗生物質の大量投与が原因で出現したとされるバンコマイシンに耐性を持つ病原腸球菌は次のどれか?
イ MRSA ロ VRSA ハ VRE ニ 多剤耐性緑膿菌
正解 (ハ)
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