過去問を考えてみよう (74) [過去問解析]
74 離乳食の進め方で正しいのはどれか。 (2013年出題)
1. 開始前からスプーンに慣れさせる。
2. 開始時は炭水化物より蛋白質の割合を多くする。
3. 開始時から人工乳はフォローアップミルクにする。
4. 開始から2カ月ころは舌でつぶせる固さの食物にする。
正解 (4)
[解説] スプーンなどの使用は離乳の開始以降でよいとされているので、1は×。 離乳の開始時は、アレルギーの心配の少ないおかゆから始めることが推奨されているので2も×。 フォローアップミルクは、使うとすれば9か月以降とされるので、3も×。 ですから、 正解は4ということになるかと思います。
[補足1] 離乳の開始は、生後5,6カ月ころが適当とされています。 その根拠としては、首のすわりがしっかりし、支えがあれば座位が保持できる、食べ物に興味を示す、哺乳反射が減弱してスプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる、などが挙げられています。
[補足2] 離乳の開始前に果汁を与えることは、以前と異なり、必要性がないとされています。 果汁を摂取すると乳汁の摂取量が減る、蛋白質・脂質・ビタミン類・ミネラル類の摂取量が減る、果汁を多くとると低栄養や発育障害がおこる可能性があることなどが、その根拠とされています。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 2007年の厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によれば、離乳の開始時期はどれが適当とされるか。
イ 生後3,4カ月
ロ 生後5,6カ月
ハ 生後7,8カ月
ニ 生後9,10カ月
正解 (ロ)
[設問] 2007年の厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によれば、離乳の完了時期はいつごろが適当とされているか。
イ 生後12カ月から18カ月頃
ロ 生後8カ月から12カ月頃
ハ 生後8カ月から10カ月頃
ニ 生後12カ月から15カ月頃
正解 (イ)
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