過去問を考えてみよう (84) [過去問解析]
84 所見と病態の組み合わせで正しいのはどれか。 (2013年出題)
1. Raynaud(レイノー)現象 ---- 四肢末端の虚血
2. 頸静脈の怒張 ---- 左心系の循環障害
3. 全身性浮腫 ---- リンパ管の還流障害
4. チアノーゼ ---- 還元ヘモグロビンの減少
5. 上室性期外収縮 ---- 心室から発生する異所性興奮
正解 (1)
[解説] 頸静脈の怒張は右心系が負荷に耐えられない所見、リンパ管の還流障害では一般に全身ではなく局所性、チアノーゼは還元型ヘモグロビンの増加によるもの、上室性期外収縮は心房あるいは房室接合部由来のもの。 ですから、正解は1ですね。
[補足1] レイノー現象は、手足の指先の動脈が急に収縮して、血流が不足し、冷感や皮膚の色の変化をきたすものです。
[補足2] チアノーゼは毛細血管の血液中の還元ヘモグロビンが5g/dL以上で出現します。
では、次の設問に答えてください。
[設問] チアノーゼが出現しにくいのは、次のどれが存在する時か。
イ 高血圧症
ロ 貧血
ハ 多血症
ニ 低血圧症
正解 (ロ)
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