過去問を考えてみよう (105) [過去問解析]
105 入院後2週、症状が安定して、意思の疎通も良好となり、興奮もみられなくなった。 入院後1か月にはADLもほぼ自立していた。 入院後1か月のAさんへの看護で適切なのはどれか。 2つ選べ。 (2013年出題)
1. 長期間の入院が必要であると説明する。
2. 退院して家族と同居することを検討する。
3. 入居していたグループホームと連絡を取る。
4. 警察にAさんの退院予定日を知らせておく。
5. 服薬の自己管理を開始するためのアセスメントを行う。
正解 (3、5)
[解説] 常識を問う問題ですね。 退院が近付いているのですから……長期間の入院が必要など、無用の説明で1は×、入院前はグループホームにおられたのですから、もちろん連絡は、そのグループホームへしますので、2は×で3は○、犯罪者ではないので4は無用のことで×、退院の準備のために服薬の自己管理開始のアセスメントは必要なので5は○、正解は3、5ということになります。
[補足1] グループホームとは、障害者開放運動であるノーマライゼーションの一環となるものです。 統合失調症の患者が入居する場合、障害福祉サービス受給証が必要となります。 また、一定の自活能力があって共同生活が可能で、福祉的就労あるいは就労が可能で、家賃・食費など日常生活に必要な費用を負担することが求められます。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 障害者と健常者は、互いが特別に区別されることなく、社会生活を共にするのが正常で望ましい姿であるという、社会福祉に関する理念を何というか。
イ バリアフリー
ロ ノーマライゼーション
ハ ユニバーサルデザイン
ニ スタンダードプリコーション
正解 (ロ)
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