過去問を考えてみよう(240) [過去問解析]
240 次の文を読み[問題238]、[問題239]、[問題240]の問いに答えよ。 Aちゃん(1歳2か月、女児)は、在胎38週2日、2,300g、新生児仮死状態で出生し、NICUで全身管理が行われた。人工呼吸器は3週後に離脱できたが、咳嗽反射が弱く嚥下障害がみられた。 追視がなく、痙直性の四肢麻痺がみられるようになり、生後8か月で脳性麻痺と診断された。1歳の時点で小児病棟へ転棟し、退院に向けた準備を行っている。現在、身長と体重は年齢相当で、鼻腔から経管栄養を行っており、日常的に口腔内吸引が必要である。Aちゃんは第1子で、父親は会社員、母親は専業主婦である。 (2013年午後出題)
[問題240] 母親は経管栄養と口腔内吸引とを1人で実施できるようになったが、「退院したら、昼間、Aと2人だけで過ごすのは心配です。 Aの具合が悪いときにはどうしたら良いのでしょう」と話す。Aちゃんが在宅療養に移行するために検討する内容で優先度が高いのはどれか。
1. 保育所への入所
2. 訪問看護の依頼
3. 家事支援のヘルパーの依頼
4. 地域の子育てグループへの参加
正解 (2)
[解説] 母親が心配するのは、子供に異変が生じたときのことです。 こんなときは、プロの支援が必要ということで、訪問看護を依頼することがベストでしょう。 よって正解は2となります。
[補足1] 訪問看護とは、訪問看護ステーションから看護師などが生活の場へ訪問して、看護ケアを提供し、自立への援助を促し、療養生活を支援するサービスのことです。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 訪問看護を利用する場合、必要な指示書は誰が作成するか。
イ. 訪問看護師
ロ. 入院していた医療機関の看護師
ハ. 保健師
ニ. かかりつけ医
正解 (ニ)
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