過去問を考えてみよう(343) [過去問解析]
次の文を読み343~345の問いに答えよ。
Aちゃん(1歳0か月、女児)は、つかまり立ちをしようとしてテーブルの上に手をかけたところ、熱い味噌汁の入ったお椀(わん)をひっくり返して前胸部と右前腕に熱傷(burn)を負ったため母親とともに救急外来を受診した。来院時、Aちゃんは、体温36.8℃、呼吸数36/分、心拍数120/分、血圧90/60mmHgであり、機嫌が悪く泣いている。
343 Aちゃんの前胸部と右前腕には発赤と一部に水疱がみられ、看護師が創部に軽く触れると激しく泣いた。 Aちゃんの熱傷(burn)の受傷深度として考えられるのはどれか。 (2014年午前出題)
1. I 度
2. 浅達性 II 度
3. 深達性 II 度
4. III 度
正解 (2)
[解説] 発赤があり、一部に水疱で知覚は残っているということで、浅達性II度。 で、正解は2ということに。
[補足1] 発赤だけならI度で日焼け程度、水疱ができるのは浅達性II,知覚が鈍くなれば深達性II,無痛となればIIIとなります。
[補足2] I度熱傷では表皮のみ、II度では真皮におよび、III度になれば表皮と真皮の全層以上の損傷があります。
[参考1] 小児看護学(42)(さまざまな状況にある子供と家族への看護) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-10-08
[参考2] 成人看護学(8)(救急救命時の看護) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-06-21
次の設問に挑戦してください。
[設問] 乳児の熱傷の受傷面積の評価では、右上肢一肢の熱傷の場合、次のどれになるか。
イ. 5
ロ. 10
ハ. 15
ニ. 20
正解 (ロ)
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