過去問を考えてみよう(510) [過去問解析]
510. Aさん(57歳、女性)は、子宮体癌(uterine corpus cancer)のため子宮全摘術を受けた。離床が十分に進まず、術後2日に初めて歩行を試みようとベッドから降りたところ、突然、呼吸困難を訴えてうずくまった。 まず疑うべき疾患はどれか。 (2012年午前出題)
1. 自然気胸(spontaneous pneumothorax)
2. 肺塞栓症(pulmonary embolism)
3. 肋間神経痛(intercostal neuralgia)
4. 解離性大動脈瘤(dissecting aortic aneurysm)
正解 (2)
[解説] 悪性腫瘍の術後、離床が進まず安静が続く、それで突然の呼吸苦とくればまず肺塞栓症を考えるのが常識。 正解は2。
[補足] 肺塞栓症では息苦しさ、吸気時の胸痛、その他にショックや失神を起こすこともあります。 原因の大半は深部静脈血栓症ですね。
[関連問題] ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2014-07-17
次の設問に挑戦してください。
[設問] 肺塞栓症の症状として最も多いのはどれか。
イ. 呼吸困難
ロ. 胸痛
ハ. 失神
ニ. 動悸
正解 (イ)
コメント 0