過去問を考えてみよう(576) [過去問解析]
576. Aさんは、酸素吸入(1l/分)を行いながら入浴することが許可された。 看護師は経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍とを測定しながら入浴の見守りを行った。測定時の結果と症状とを表に示す。 次回入浴時の対策で適切なのはどれか。 (2012年午前出題)
1. 脱衣時の座位の時間を延長する。
2. 今後の入浴では酸素吸入は必要ない。
3. 浴槽の湯に入る時間を10分間確保する。
4. 身体を洗った後に休息してから髪を洗う。
正解 (4)
[解説] 座位での脱衣時に症状もなく、SpO2も安定しており1は×。 入浴中に動悸や息切れの症状がみられSpO2の低下もあるので、2も×。 浴槽に入って3分で症状が出て、SpO2の低下がみられるので3も×。 よって、 正解は4。
[補足] 慢性呼吸不全ある人の場合、入浴はぬるめの湯に短時間とし、肩までつかるのは水圧で呼吸が圧迫されるので胸までとします。身体を洗う時はゆったりと、入浴後は休息をとるようにするのがよいとされています。
[参考] 在宅看護論(14)(在宅における医療管理を必要とする人の看護) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-06-08
次の設問に挑戦してください。
[設問] 慢性呼吸不全の患者の入浴の仕方で間違っているのはどれか。
イ. 熱い湯に肩までつかる。
ロ. 身体を洗う時はゆっくりと時間をかける。
ハ. 食後1時間くらいは入浴は避ける。
ニ. 匂いの強い入浴剤などは避ける。
正解 (イ)
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