過去問を考えてみよう(583) [過去問解析]
〈長文問題〉 次の文を読み、583~585の問いに答えよ。 Aさん(76歳、女性)は夫と2人で暮している。 これまで健康に生活しており、登山会への参加を趣味にしていた。 3週前に散歩中に転び、臀部から腰背部にかけての痛みがあったが様子をみていた。 Aさんは痛みのため臥床して過ごすことが多くなり、次第に足に力が入らず立ち上がりも困難になった。食事は夫が購入した弁当を残さず食べていた。 2日前から1日中臥床するようになったため、夫の介助で受診し、圧迫骨折(lumbar compression fracture)と診断され入院した。
583. 入院時のアセスメントで最も適切なのはどれか。 (2012年午前出題)
1. 嚥下困難がある。
2. 筋力の低下がある。
3. 関節の強直がある。
4. 痛みは我慢できる程度である。
正解 (2)
[解説] 弁当は残さず食べており1は×。 痛みはあるが強直はないので3も×。 臥床が多いのは痛みががまんできないからである可能性が高く4も×。 正解は2。
[補足] 脊椎圧迫骨折は、胸腰椎移行部に多いとされています。 症状は激しい痛みです。腰椎圧迫骨折は、骨密度が低下している高齢者とくに女性の多いものです。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 以下の群で、腰椎圧迫骨折が多いのは次のどれか。
イ. 10代の女性
ロ. 20代の男性
ハ. 50代の男性
ニ. 70代の女性
正解 (ニ)
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