過去問を考えてみよう(698) [過去問解析]
698.Aさんは直ちに救急車で病院に搬送され、治療を受けて症状は軽快した。 入院後1週間が経過し、尿量は確保されていることを確認したため、入院直後から挿入していた膀胱留置カテーテルを抜去した。抜去3時間後、Aさんはグループホームの職員の名前を大声で呼び始めたため、病棟看護師が病室に行ってみると、Aさんはグループホームの職員の名前を大声で呼び始めたため、病棟看護師が病室に行ってみると、Aさんはオムツを外して失禁していた。Aさんへの援助で適切なのはどれか。 (2012年午後出題)
1. 鎮痛薬の使用を検討する。
2. 膀胱留置カテーテルを再度挿入する。
3. 排尿記録をつけ排尿パターンを把握する。
4. グループホームの職員に付き添いを依頼する。
正解 (3)
[解説] 痛みがあるわけではないので1は×。 いきなり膀胱留置カテーテルはないので2も×。 入院中の患者にグループホームの職員に付き添い依頼はない。 よって4も×。 失禁に関連してグループホームの職員の名前を呼んでいたとすれば、尿意があったと思われる。 で、 正解は3。
[補足] 現在アルツハイマー型認知症の「物忘れ」に対して処方されるのは、ドネぺジル、リバスチグミン、ガランタミン、メマリーです。 BPSD、いわゆる「周辺症状」に対して処方されるのは、抑肝散、チアプリド、リスぺリドンなどの抗精神病薬などです。
[参考] 成人看護学(80)(排泄機能障害を持つ患者の看護) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-08-22
次の設問に挑戦してください。
[設問] アルツハイマー型認知症の「物忘れ症状」に対して処方されるのはどれか。
イ. チアプリド
ロ. 抑肝散
ハ. リスぺリドン
ニ. ガランタミン
正解 (ニ)
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