過去問を考えてみよう(1058) [過去問解析]
次の文を読み1058~1060の問いに答えよ。
Aちゃん(生後5か月、女児)は、出生時、膣の後方に瘻孔があり、腸内容物が排出され、低位鎖肛と診断された。他に奇形は認められず、瘻孔は膣と尿道に交通していなかったため、体重増加を待って会陰式肛門形成術を行う予定とされていた。Aちゃんは順調に体重が増加しており、定期受診のため来院した。
1058. 受診時の観察項目で優先度が高いのはどれか。
1.活気
2.腹部膨満
3.腹部腫瘤
4.チアノーゼ
正解(2)
[解説]優先すべきは便が順調に排泄されているかどうか。正解は2。
[補足]鎖肛は出生新生児の数千人に1人くらいの割合で発生するもので、消化管の先天異常の中で最も多い疾患と言われています。
次の設問に挑戦してください。
[設問]生後2か月くらいの乳幼児がミルクを飲んだあと頻繁に噴水状に嘔吐するが、嘔吐後も、さらにミルクを欲しがる。疑われるのはどれか。
イ.鎖肛
ロ.肥厚性幽門狭窄症
ハ. 胃潰瘍
ニ.腸回転異常症 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「2月~3月」でした。
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