過去問を考えてみよう(1426) [過去問解析]
1426.緊急心臓カテーテル検査で左冠動脈起始部に90%の閉塞を認め、緊急冠動脈バイパス術が行われた。術後5日、集中治療室から一般病棟に転倒した。Aさんは「手術も無事終わって命が助かった。リハビリテーションが大切と聞いたので、頑張って廊下を歩きますよ」と看護師に話した。術後のADL拡大は順調に進み、Aさんは病棟内での200mの歩行が許可されている。胸部症状の出現や心電図の変化は認めない。
Aさんへの心臓リハビリテーションについて適切なのはどれか。
1.息苦しさが出現したら中止する。
2.気分の良いときに階段昇降を勧める。
3.衣服の着脱は家族に介助してもらう。
4.レジスタンストレーニングを中心に行う。
正解(1)
[解説]心臓リハビリテーションでは、ストレッチ体操などの心負担の少ない運動療法から開始し、徐々にウオーキングや自転車こぎなどを行いながら、運動強度を徐々にあげていき、負荷が強すぎれば息苦しさが出ますので、そこで中止していただくことになります。正解は1。
[補足]レジスタンス運動とは、筋肉に一定の負荷をかけてトレーニングを行うことで、主な目的は、筋力向上です。心臓リハビリテーションには不向きですね。
次の設問に挑戦してください。
[設問]急性冠症候群の危険因子はどれか。
イ.喫煙
ロ.糖尿病
ハ.高血圧
二.高コレステロール血症
ホ.イ~ニのすべて 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、二の「イ~ハのすべて」でした。
コメント 0