過去問を考えてみよう(1644) [過去問解析]
次の文を読み1644~1646の問いに答えよ。
A君(14歳、男子)は、夏休みのサッカー部の部活動で、朝10時から12時まで屋外で練習した。昼食時におにぎり2個とお茶を500mL摂取し、休息後の13時から15時まで再び練習した。この日は晴天で、外気温は32℃であった。15分休息し練習を再開したところ、A君は突然頭痛と悪心を訴え、グラウンドの隅に座り込んだ。サッカー部担当のB教諭が、A君を日陰で横にして休ませ様子をみていたが、症状が改善せず、顔面蒼白、冷汗が出現した。A君は「気持ち悪い」と言った後に嘔吐した。
1644. B教諭が病院に電話連絡したところ、熱中症の疑いがあるため、A君をタクシーで病院に連れて行くこととなった。このときのA君の意識は清明で、体温は38.7℃であった。
病院到着まで、看護師がB教諭に指示する処置として適切なのはどれか。
1.A君の体を冷やす。
2.A君に水を飲ませる。
3.A君の上体を高くする。
4.中枢から末梢にかけてA君の手足をマッサージする。
正解(1)
[解説]体を冷やすことと、水を飲ますことが必要ですが、嘔吐があるので、まずは身体を冷やすことを優先すべきでしょう。正解は1。
次の設問に挑戦してください。
[設問]日本神経救急学会による熱中症の重症度分類のⅢ度とは、従来の分類ではどれにあたるか。
イ.熱痙攣
ロ.熱失神
ハ.熱疲労
二.熱射病 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「レビー小体型認知症」でした。
コメント 0