参考図書 [本]
1) 解剖学1,2,3: 金原出版
2) 人体寄生虫学提要: 杏林書院
3) コンパクト微生物学: 小熊惠ニ、東匡伸; 南江堂
4) 新薬理学入門: 布木和夫、谷内一彦、柳澤輝行; 南山堂
5) ナーシング・グラフィカ: メディカ出版
6) イラストでわかるPT・OT・STのための神経内科学: 安徳恭演; メディカ出版
7) 看護師国家試験サクセスゲート: 内田都良; メディカ出版
母性看護学(18)(周産期にある人々の看護) [母性看護学]
(2)新生児の生理
・ 感染防御に最も強力なIgGは、妊娠32週以降胎盤を通過し、児に移行します。 この経胎盤免疫は生後4〜6ヶ月まで有効に働くことになります。
・ 一方母乳中には母親由来のIgAが含まれています。 IgAは消化管から微生物が侵入するのを防ぐ役割があるため、母乳を摂取するとよいとされます。
・ 新生児の体格は、同じ週数で比較した場合、一般に男児は女児よりやや大きめで、経産児は初産児より大きめになります。
・ 早産児の皮膚は、妊娠週数が少ないほど湿潤し、みずみずしく、過期産児の皮膚はやや厚ぼったく乾燥気味となっています。 そして、新生児の皮膚は、生後2〜3日頃には乾燥気味となり、落屑がみられこともあります。
・ 新生児室の室温は24〜26℃、湿度は50〜60%に保つようにします。
・ 新生児が吸啜することで、オキシトシンの分泌が促進され、子宮収縮が促されます。
・ 母乳中のビタミンK含有量の低下による消化管出血、頭蓋内出血を予防するため、ビタミンK2の投与を行います。
(3)病的黄疸の原因と治療
[設問] 胎便の色は次のどれか?
イ 暗緑色 ロ 黄色 ハ 暗赤色 ニ オレンジ色
正解 (イ)
[設問] 新生児にみられる生理的黄疸の原因はどれか?
イ 血管内溶血
ロ 肝臓のグル久ロン酸抱合能の低さ
ハ 赤血球の脆弱性のため
ニ 胆道系の未発達 正解 (ロ)
[設問] 母乳中に含まれ、消化管からの微生物の侵入を防ぐ役割があるのは?
イ IgA ロ IgD ハ IgE ニ IgG ホ IgM
正解 (イ)
[設問] 新生児の吸啜により分泌され、子宮収縮を促すものは?
イ エストロゲン ロ プロゲステロン ハ 性腺刺激ホルモン ニ オキシトシン
正解 (ニ)